ヒアルロン酸とは

美容効果がある成分として「ヒアルロン酸」のことをよく耳にしますね。

今日はヒアルロン酸とは何か、どんな効果があるのか、見ていきたいと思います。

ヒアルロン酸は肌の表面・真皮の細胞と細胞の間に存在しているゼリー状の物質で、水分を蓄えて、

細胞同士をつなぐクッションのような役割をしています。

では一体どれくらい保水力に優れているかというと、ヒアルロン酸は、１gあたり６ℓもの水分をキープする、

というバツグンの保水力で肌を乾燥から守り、肌のハリ・ツヤ・弾力の源となっています。

ヒアルロン酸の補給

しかし、個人差はありますが30代頃から加齢によってヒアルロン酸の量も分泌量も徐々に減り始め、

40代では赤ちゃんの肌状態の約半分くらいにまで減少し、60代では赤ちゃんの肌状態の約25%の量にまで減る、

といわれています。

そして肌がヒアルロン酸を失うと、潤いを維持できなくなり、乾燥肌やシワの原因になってしまいます。

では、失ったヒアルロン酸はどうやって補えばいいのでしょうか？

その方法はおもに２つあります。　

　　①ヒアルロン酸注射で補う

　　②ヒアルロン酸配合の化粧品で補う　　　ということです。

では、順番に見ていきましょう。

①ヒアルロン酸注射で補う

　ヒアルロン酸注射とは、ハリ・ツヤがなくなって気になり始めた箇所にヒアルロン酸を注射して、

　ハリ・ツヤのある若々しい肌質を取り戻し、シワなどを目立ちにくくする治療です。

　ヒアルロン注射はおもに美容整形外科などで行われています。

　ヒアルロン酸は肌から吸収する場合は通常の分子レベルでは真皮までしか到達できないことが分かっています。

　しかし、ヒアルロン酸注射は、真皮の内側に直接ヒアルロン酸を注入するもので、約５~10分くらいの治療で

　自身の体内のヒアルロン酸と混ざり、すぐに効果が実感できる、という特徴があります。

　また、美容整形や、膝関節症の治療で使用されることもあります。

②ヒアルロン酸配合の化粧品で補う

　ヒアルロン酸は、塗ることによって肌の表面から摂取する場合は、真皮の外側（角質層）までしか到達

　できないことが分かっています。

　また、ヒアルロン酸の分子を極小にすることにより真皮の内側に届くようにすることも技術的には可能

　なのですが、分子が極小になったヒアルロン酸は、本来のサイズと比較すると、保湿力が低下する、という

　研究結果が出ています。つまり、分子が小さくなったことにより肌に留まりにくくなり、その効力も

　弱くなってしまう、ということです。

　しかしながら、肌の表皮に留まって肌の潤いを維持し、ターンオーバーを促進することによって肌の

　バリア機能を改善するという効果が期待できます。　

化粧品での効果を上げるワンポイント

ヒアルロン酸は水溶性なので、当然ながら、化粧水や美容液に溶け込んでいることが一般的です。

ここで塗る前に一工夫していただきたいのですが、肌表面への浸透性を高めるために、顔に塗る前に手のひら

で伸ばし、温めてからつかうことがポイントです。

肌荒れや乾燥が気になる箇所に重点を置きつつ、顔全体に伸ばすように塗布し、肌がプルンと吸い付くような

感触になるまでなじませると、効果的に浸透させることができます。

まとめ

・ヒアルロン酸は非常に高い保水力があり、肌の潤いをキープするのに重要な成分です。

・しかし加齢とともに減っていくとハリ・ツヤがなくなったり、シワの原因になるので、補給する必要がある。

・肌に補給する方法としては、ヒアルロン酸注射か、ヒアルロン酸配合の化粧品で補うことができる。

・化粧品で摂取する場合は、ヒアルロン酸は真皮の外側までしか到達できないので、それならば、肌の表面を十分に潤わせるスキンケアをする必要がある、ということになります。

最後に、ヒアルロン酸配合のオススメの美容液を紹介したいと思います。

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